別れ
体調を崩し 病院に入院したという報せを 伝え聞いたのは 3月24日 公開放送の仕事中だった
お見舞いに伺おうと思っていた矢先 訃報が入った
年に数回しか お会いできなかったが 逢うたびに 「仕事は順調か」「人間関係はスムーズか」と気遣ってくださり
別れ際には 「次は いつ逢えるかな・・」と 人恋しそうに誘ってくださるのが 常だった
今年 1月初旬に 電話があった 「1月20日に 来れないかなあ・・」
訪ねたいのは 山々だったが 翌21日に コンサートの司会の仕事が入っていたため 無下な断りをしてしまった
今思えば 無理をしてでも お逢いしておけば良かったと 悔やまれる
飲みながら 食べながら 平易な言葉で 解りやすく表現する蘊蓄の中に 人間愛が溢れていた
「人は皆 支えたり 支えられたり 支え合いですよ」という言葉が 忘れられない
酒席で 私が 八代亜紀さんの「愛の終着駅」を唄うと とても喜んでくれた
北の旅路の淋しさに揺られ 終着駅まで行くという
あなたお願い 帰ってきてよ
窓に 私の幻が 見えたら辛さを わかってほしい・・・・