足利夜話
足利市で 友人達と 二つの店で呑んだ
★最初の店★
足利の友人が 同じ職場だった旧友の懇親会を開催中の居酒屋に 半ば強引な参加だった
とはいえ 足利市在住のおふたりと 宇都宮市在住のおひとりは 顔なじみの友人だし 初対面の群馬県太田市在住のおひとりとも すぐに打ち解けた
現役を退き 別の職場で働く方や 再雇用で同じ職場に勤務する方など 皆さん 人生経験豊かな人格者だ
私も 同様の立場にいるが 皆さんのような人格や社交性を持ち合わせてなく 引け目を感じたが
酒の勢いを借りて 歓談の輪に入った
程よい時間が経過し 全員揃って移動した次の店は もちろん
★「サロン有賀(ゆか)」★
店には 足利市の友人達や顔見知りの方 日光市の友人もいらしていて すぐさま アットホームな雰囲気に溶けこんでいったのは ママのプロデュースと演出に 他ならない
呑んで 歌って踊って 会話して 浮世離れの時を過ごした
私は ここ数年 あまり歌ってなかったが 指名されたので 古い曲だが 「八代亜紀」さんの「愛の終着駅」を選曲し
店に飾られている「藤生道夫」さんの写真を前に 歌った
藤生さんは 裸一貫で起業し 大会社に成長させ 去年三月に他界した
私が足利に行くと 食事に誘ってくださったり 仕事は順調か? 人間関係はうまくいってるか? 家族は元気か?と 親身に話してくださり
話の最後には必ず 次は 足利に いつ来るのかと 人恋し気に 誘ってくださった
藤生さんは 八代亜紀さんのファンで 後援会長を務めた他 八代さんが描いた絵も 収集していた
藤生さんに 届けとばかり 精いっぱい歌っていたら 涙が滲んだ
足利には 多くの人との出会いがあり 数えきれない程の 想い出がある
今宵の酒席もまた 私の人生の良き想い出のひとつになる