2024年2月21日 (水)

久々の歌舞伎座

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久々に 歌舞伎座へ行った

若い頃は 一幕見専門で 歌舞伎を観に 足繁く通ったものだが 新しい歌舞伎座に立て替えられてから 今回が初めてだ

「十八世 中村勘三郎 十三回忌追善 猿若祭二月大歌舞伎」 昼の部を観た

三演目とも 過去に 別の俳優で演じられたものを観ているので 筋書きも熟知していて 理解に苦労することはなかったが

昨夜の東京散策の疲れが出たか 最初の演目「新版歌祭文(しんぱんうたざいもん) 野崎村」で 少し居眠りをした気がする

狂言から題材をとった松羽目もの「釣女(つりおんな)」は お馴染みの ユーモアあふれる舞踊劇

昼の部のメイン「籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)」は 華やかな吉原を舞台に繰り広げられる 人間模様というか 吉原で起こった 花魁殺人事件だ

下野の国佐野の絹商人 「次郎左衛門(中村勘九郎)」が 吉原で見た豪華絢爛な「八ッ橋(中村七之助)」の花魁道中で 八ッ橋に一目惚れしてしまう

次郎左衛門は 八ッ橋を 身請けしようとするが 結末は 名刀「籠釣瓶」で 花魁殺人事件になってしまう悲恋もの

「勘九郎」「七之助」兄弟が 熱演している

江戸時代中期に 吉原で 実際に起きた事件をもとに書かれた 世話物の傑作だ

内情を知らない田舎者の 純で一途な男「次郎左衛門」に 同情する

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2019年4月 7日 (日)

高麗屋襲名披露公演

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茨城県水戸市の 茨城県立県民文化センターで 
 
高麗屋 二代目松本白鸚 十代目松本幸四郎 襲名披露公演を観た
 
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ホールの緞帳は 茨城県花の「バラ」が デザインされていた
 
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高麗屋の父・子・孫の三代揃っての襲名だが 今回の巡業に 孫の八代目市川染五郎は参加していない
 
演目は 「襲名披露口上」に続き 「菅原伝授手習鑑」より「加茂堤」と「車引」 
 
それに「奴道成寺」だった
 
安珍清姫伝説を題材にした 女方の舞踊「京鹿子娘道成寺」を 立役が舞う「奴道成寺」は 初めて観た
 
先代染五郎の十代目松本幸四郎が演じたのだが 私の印象では 可もなく不可もなくである
 
好感を持ったのは 
 
「菅原伝授手習鑑」で 「舎人 桜丸」役を演じた 中村梅玉さんの 自然体の演技だった 年の功だね    
 
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茨城県立県民文化センターは 千波湖畔にあり 堤防に植栽されているサクラが 満開だった
 
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今回の歌舞伎鑑賞は 
 
茨城県結城市のリスナーさんが 私の誕生日祝いに プレゼントしてくれたものである  感謝

2018年12月24日 (月)

包みの技

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歌舞伎の 隈取柄の風呂敷に 包まれた 日本酒の瓶 

 

これは 飲めない! ほどけない!

 

以前 京都・南座の売店で買ってきた 定式幕の手ぬぐいを背景にして 撮ってみたら

 

まるで 檜舞台に立つ 歌舞伎役者に 見えてきた 

 

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「助六」と 勧進帳の「弁慶」が 見得を切る表情を 染めた風呂敷で

 

この瓶は 弁慶の顔が現れるように 包んで 結んである  

 

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一枚の布 風呂敷で 立体を包む 匠な技術が 見直されている

 

昔の人たちが 生活の中から生み出した 包みの技術が 見直されている

 

これは 飲めない! ほどけない! どうすりゃいいのか 思案酒!

2018年11月 6日 (火)

市川海老蔵「蛇柳」

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東京国際フォーラムで 「市川海老蔵・古典への誘い」を観た

 

メインは 歌舞伎十八番の内 「蛇柳 (じゃやなぎ)」 という舞踊劇

 

上演が途絶えていたものを 海老蔵さんが復活させた

 

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市川宗家の お家芸である荒事は デフォルメされた 大スペクタクルで 醍醐味がある

 

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市川海老蔵さんは 

 

市川宗家の芸である 「歌舞伎十八番」の 継承と復活などに 情熱を注いでいる

2017年10月21日 (土)

成田で成田屋!を観た

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成田空港の手前 成田山に近い 成田国際文化会館で 成田屋!市川海老蔵・古典への誘いを観た

 

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生憎の強い風と雨の中 車を飛ばした

 

両演目とも 女好きの色男役 艶っぽい眼力と 柔らかな発声に 魅せられた

 

一階席 前から3列の真ん中の座席は 贅沢すぎるほどだった

 

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終演後 定式幕があるうちに 記念写真を 会館の係員に撮ってもらった

 

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会館に向かう前 午前中 成田山新勝寺の不動明王を お詣りした

 

歌舞伎の名門の成田屋・市川宗家と成田山は 不動信仰による深い縁で結ばれていることもあるが

 

久しぶりの成田山に 今日は お礼を告げたかったこともある 

 

総門の前で 外国のお客様に 写真撮影をお願いした

 

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仁王門の灯篭前で 写真を撮った後 

 

その奥に広がる境内の 大本堂の不動明王に お礼を告げた

 

・・・・

 

子ども達が 海外の学校で学んでいたり 海外の企業に勤務していた時 

 

帰国する度に 成田空港まで車で迎えに行った 

 

空港へ行く前に 必ず成田山をお詣りした

 

出国する度にも 成田空港まで車で送って行った 

 

搭乗した飛行機が飛び立つのを見送った後 必ず成田山をお詣りして帰宅した

 

息子と娘の海外生活が 無事であることを 成田山の不動明王に お願いしていたのだ

 

・・・・

 

今日の久しぶりの成田山詣では おかげさまで・・・・の御礼の参詣となった

 

成田山に縁の深い市川海老蔵の歌舞伎を観て その上 お不動さまに お礼ができて

 

風雨の強い天候とは裏腹に 心が晴れやかになった 

 

ありがたい一日だった・・・・

2017年9月30日 (土)

第二回 九團次の会

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歌舞伎俳優 市川九團次さんの 第二回九團次の会へ行った

 

素踊りの 「翁千歳三番叟」に続いて 

 

なんと 講談で 「那須与一名誉扇之的(なすのよいち ほまれ おうぎのまと)」を語り

 

その後 素踊りで那須与一を舞った

 

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終演後 ロビーに現れた九團次さんと ツーショット! 

 

那須与一の生まれ故郷 「下野の国」から来ました!と言うと えっ!それはそれは・・・・と笑ってた

 

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手ぬぐいを戴いた 今回は那須与一がテーマだったので 「願いが的へ」と書いてある

 

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会場となったセルリアンタワー能楽堂は 渋谷の新しいランドマーク・セルリアンタワーの地下2階にあった

 

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久しぶりの渋谷は 様変わりしていて 迷ってしまった

2017年9月16日 (土)

世界遺産劇場 平泉歌舞伎 

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かつて藤原四代が築いた文化隆盛の地 岩手県平泉 

 

その時代が残した浄土庭園「観自在王院跡」の野外特設ステージで 市川海老蔵 平泉歌舞伎を観た

 

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演目には 当地に所縁の 義経と弁慶を扱ったものが三題あった 

 

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平泉の文化遺産が 2011年・平成23年6月に 「世界遺産」に登録されてから 今年で6年

 

900年前の栄華の跡地で 毎年 日本の第一人者のアーチストが演じている 

 

題して「世界遺産劇場」

 

市川海老蔵 平泉歌舞伎は 去年に続いて2回目のようだ  

 

 

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東北新幹線「一ノ関駅」で降りて 東北本線に乗り換え 2つ目の駅が「平泉」だ

 

歌舞伎は夕方5時開演なので それまで 「世界遺産 平泉」を 巡ることにした

 

平泉を ぐるりと回る巡回バスが便利だと 駅前の観光案内所で教えてもらった

 

町内に8つの停留所があり 乗降自由で便利だ

 

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「毛越寺」と「観自在王院跡」は 歌舞伎を観るときに見学できるので まずは 「中尊寺」へ行った

 

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樹齢300年以上と思われる杉木立の 急な「月見坂」を 汗をかきかき まだかまだかと歩いていくと

 

中尊寺の山門があった

 

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本堂に入ると 大きな釈迦如来坐像が光ってた

 

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本堂から少し歩くと 奥州藤原氏四代の御遺体が納置されている 「金色堂」 

 

中に入ると 眩いくらいの金ピカ まさに金色堂だ

 

この近くに 松尾芭蕉が「奥の細道」で 「五月雨の 降残してや 光堂」と詠んだ句碑がある

 

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更に歩いていたら 白山神社の脇に出た 

 

ここには 毎年8月14日に開催されている中尊寺薪能の 能舞台があった 

 

仮設ではなく本物の能舞台だ 篝火が焚かれ 幽玄な世界が展開されることだと思う

 

広い敷地 坂道ばかり 中尊寺は疲れた いや それが御利益につながるのでしょう

 

また巡回バスに乗った 

 

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「高館 義経堂」でバスを降りた 

 

急階段を上ると小高い丘の上に御堂がある

 

兄に追われた源義経が 最期を過ごした場所だそうだ 堂内に凛々しい武者姿の義経像が祀られている

 

はかなく散った若き英雄「義経」を想った・・・・

 

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義経堂からの眺めは素晴らしく 見下ろすと 北上川が流れている

 

「弁慶立往生」の故事でも知られる「衣川」は この北上川に合流しているそうだ

 

松尾芭蕉が 眼下に広がる景色を眺めて 「夏草や 兵共が 夢の跡」と詠んだ句碑がある

 

さぁ 平泉歌舞伎の入場時間が近づいてきたので 巡回バスを待った・・・・

 

「毛越寺」でバスを降り 本堂や浄土庭園に心を奪われながら隣の「観自在王院跡」の特設野外ステージで

 

いよいよ歌舞伎鑑賞と相成った

 

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その夜は「一ノ関」のビジネスホテルに宿泊した 近くの居酒屋で時間を潰すが

 

「ひとり居酒屋」は 食い続け 飲み続けるしかない やっぱり「ふたりの居酒屋」だね (笑) と思った

 

翌日 一ノ関駅から新幹線で 宇都宮市の栃木放送に向かった

2016年9月 2日 (金)

九團次の会でリスナーさんに会った

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浅草公会堂で上演された 市川九團次さんの 「第一回九團次の会」を観た

 

 

 

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私の座席は 一階き列の9番 花道の七三近くなので 花道から引っ込む姿が間近で観られて

 

熱演で光る額の汗までも はっきり見えた

 

 

 

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驚いた! 幕間に 私の座席の後方のご婦人から 声をかけられた! 

 

「栃木放送の阿久津さんですね? 隆さまですね? ・・・・」

 

そのご婦人は いつも私の放送を聴いてくださっている 栃木市在住のリスナーさんだった!

 

市川九團次さんの お母様と お友達なのだそうだ!! 

 

人生は 人と人との出会いと別れで構成されているそうだが 正に不思議な出会いであった!

 

 

 

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九團次ファンから贈られた花でいっぱいのロビーで 私も見得を切って戯れた

 

 

 

若い頃 私は 国立劇場の歌舞伎俳優研修生の募集要項を取り寄せた事があった ・・・・ 

 

もう遅い ・・・・

2016年7月26日 (火)

勧進帳 立体カード

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リスナーさんから立体カードを送っていただいた ポップアートカードとも 飛び出すカードとも呼ばれている

 

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勧進帳の飛び 出すカード! これもまた 歌舞伎座みやげかもしれない

 

(先日は 歌舞伎座みやげに 隈取りがプリントされた歌舞伎フェイスパックいただいた) 

 

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勧進帳は かっこいい見得が いくつも出てくるので 見ていて気持ちがよい芝居だ

 

「天地人の見得」「不動の見得」「元禄見得」「石投げの見得」 そして幕切れ引っ込みの「飛び六方」

 

私も 大見得を切って 一世一代の 大立ち回りをしてみたいものだ

2014年8月24日 (日)

定式幕

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常々 欲しいと思っていた 定式幕のグッズを 京都四條南座の売店で見つけた 手拭いだが 嬉しかった

 

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背中に 南座の提灯がプリントされたTシャツと 定式幕の手拭いを買い求めた 定式幕の色合いが好きだ

 

劇場によって異なることがあるが 南座の定式幕の色は 左から 黒 柿 萌葱の並びになっている 

 

定式幕をデザインしたセーターを持っているが 久しく着ていない 箪笥の底で 色褪せてないだろうか・・・

 

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