かつて藤原四代が築いた文化隆盛の地 岩手県平泉
その時代が残した浄土庭園「観自在王院跡」の野外特設ステージで 市川海老蔵 平泉歌舞伎を観た
演目には 当地に所縁の 義経と弁慶を扱ったものが三題あった
平泉の文化遺産が 2011年・平成23年6月に 「世界遺産」に登録されてから 今年で6年
900年前の栄華の跡地で 毎年 日本の第一人者のアーチストが演じている
題して「世界遺産劇場」
市川海老蔵 平泉歌舞伎は 去年に続いて2回目のようだ
東北新幹線「一ノ関駅」で降りて 東北本線に乗り換え 2つ目の駅が「平泉」だ
歌舞伎は夕方5時開演なので それまで 「世界遺産 平泉」を 巡ることにした
平泉を ぐるりと回る巡回バスが便利だと 駅前の観光案内所で教えてもらった
町内に8つの停留所があり 乗降自由で便利だ
「毛越寺」と「観自在王院跡」は 歌舞伎を観るときに見学できるので まずは 「中尊寺」へ行った
樹齢300年以上と思われる杉木立の 急な「月見坂」を 汗をかきかき まだかまだかと歩いていくと
中尊寺の山門があった
本堂に入ると 大きな釈迦如来坐像が光ってた
本堂から少し歩くと 奥州藤原氏四代の御遺体が納置されている 「金色堂」
中に入ると 眩いくらいの金ピカ まさに金色堂だ
この近くに 松尾芭蕉が「奥の細道」で 「五月雨の 降残してや 光堂」と詠んだ句碑がある
更に歩いていたら 白山神社の脇に出た
ここには 毎年8月14日に開催されている中尊寺薪能の 能舞台があった
仮設ではなく本物の能舞台だ 篝火が焚かれ 幽玄な世界が展開されることだと思う
広い敷地 坂道ばかり 中尊寺は疲れた いや それが御利益につながるのでしょう
また巡回バスに乗った
「高館 義経堂」でバスを降りた
急階段を上ると小高い丘の上に御堂がある
兄に追われた源義経が 最期を過ごした場所だそうだ 堂内に凛々しい武者姿の義経像が祀られている
はかなく散った若き英雄「義経」を想った・・・・
義経堂からの眺めは素晴らしく 見下ろすと 北上川が流れている
「弁慶立往生」の故事でも知られる「衣川」は この北上川に合流しているそうだ
松尾芭蕉が 眼下に広がる景色を眺めて 「夏草や 兵共が 夢の跡」と詠んだ句碑がある
さぁ 平泉歌舞伎の入場時間が近づいてきたので 巡回バスを待った・・・・
「毛越寺」でバスを降り 本堂や浄土庭園に心を奪われながら隣の「観自在王院跡」の特設野外ステージで
いよいよ歌舞伎鑑賞と相成った
その夜は「一ノ関」のビジネスホテルに宿泊した 近くの居酒屋で時間を潰すが
「ひとり居酒屋」は 食い続け 飲み続けるしかない やっぱり「ふたりの居酒屋」だね (笑) と思った
翌日 一ノ関駅から新幹線で 宇都宮市の栃木放送に向かった