成田空港の手前 成田山に近い 成田国際文化会館で 成田屋!市川海老蔵・古典への誘いを観た
両演目とも 女好きの色男役 艶っぽい眼力と 柔らかな発声に 魅せられた
一階席 前から3列の真ん中の座席は 贅沢すぎるほどだった
終演後 定式幕があるうちに 記念写真を 会館の係員に撮ってもらった
会館に向かう前 午前中 成田山新勝寺の不動明王を お詣りした
歌舞伎の名門の成田屋・市川宗家と成田山は 不動信仰による深い縁で結ばれていることもあるが
久しぶりの成田山に 今日は お礼を告げたかったこともある
総門の前で 外国のお客様に 写真撮影をお願いした
その奥に広がる境内の 大本堂の不動明王に お礼を告げた
・・・・
子ども達が 海外の学校で学んでいたり 海外の企業に勤務していた時
帰国する度に 成田空港まで車で迎えに行った
空港へ行く前に 必ず成田山をお詣りした
出国する度にも 成田空港まで車で送って行った
搭乗した飛行機が飛び立つのを見送った後 必ず成田山をお詣りして帰宅した
息子と娘の海外生活が 無事であることを 成田山の不動明王に お願いしていたのだ
・・・・
今日の久しぶりの成田山詣では おかげさまで・・・・の御礼の参詣となった
成田山に縁の深い市川海老蔵の歌舞伎を観て その上 お不動さまに お礼ができて
風雨の強い天候とは裏腹に 心が晴れやかになった
ありがたい一日だった・・・・
その時代が残した浄土庭園「観自在王院跡」の野外特設ステージで 市川海老蔵 平泉歌舞伎を観た
平泉の文化遺産が 2011年・平成23年6月に 「世界遺産」に登録されてから 今年で6年
900年前の栄華の跡地で 毎年 日本の第一人者のアーチストが演じている
題して「世界遺産劇場」
市川海老蔵 平泉歌舞伎は 去年に続いて2回目のようだ
東北新幹線「一ノ関駅」で降りて 東北本線に乗り換え 2つ目の駅が「平泉」だ
歌舞伎は夕方5時開演なので それまで 「世界遺産 平泉」を 巡ることにした
平泉を ぐるりと回る巡回バスが便利だと 駅前の観光案内所で教えてもらった
町内に8つの停留所があり 乗降自由で便利だ
「毛越寺」と「観自在王院跡」は 歌舞伎を観るときに見学できるので まずは 「中尊寺」へ行った
樹齢300年以上と思われる杉木立の 急な「月見坂」を 汗をかきかき まだかまだかと歩いていくと
中尊寺の山門があった
本堂から少し歩くと 奥州藤原氏四代の御遺体が納置されている 「金色堂」
中に入ると 眩いくらいの金ピカ まさに金色堂だ
この近くに 松尾芭蕉が「奥の細道」で 「五月雨の 降残してや 光堂」と詠んだ句碑がある
ここには 毎年8月14日に開催されている中尊寺薪能の 能舞台があった
仮設ではなく本物の能舞台だ 篝火が焚かれ 幽玄な世界が展開されることだと思う
広い敷地 坂道ばかり 中尊寺は疲れた いや それが御利益につながるのでしょう
また巡回バスに乗った
「高館 義経堂」でバスを降りた
急階段を上ると小高い丘の上に御堂がある
兄に追われた源義経が 最期を過ごした場所だそうだ 堂内に凛々しい武者姿の義経像が祀られている
はかなく散った若き英雄「義経」を想った・・・・
義経堂からの眺めは素晴らしく 見下ろすと 北上川が流れている
「弁慶立往生」の故事でも知られる「衣川」は この北上川に合流しているそうだ
松尾芭蕉が 眼下に広がる景色を眺めて 「夏草や 兵共が 夢の跡」と詠んだ句碑がある
さぁ 平泉歌舞伎の入場時間が近づいてきたので 巡回バスを待った・・・・
「毛越寺」でバスを降り 本堂や浄土庭園に心を奪われながら隣の「観自在王院跡」の特設野外ステージで
いよいよ歌舞伎鑑賞と相成った
その夜は「一ノ関」のビジネスホテルに宿泊した 近くの居酒屋で時間を潰すが
「ひとり居酒屋」は 食い続け 飲み続けるしかない やっぱり「ふたりの居酒屋」だね (笑) と思った
翌日 一ノ関駅から新幹線で 宇都宮市の栃木放送に向かった
浅草公会堂で上演された 市川九團次さんの 「第一回九團次の会」を観た
私の座席は 一階き列の9番 花道の七三近くなので 花道から引っ込む姿が間近で観られて
熱演で光る額の汗までも はっきり見えた
驚いた! 幕間に 私の座席の後方のご婦人から 声をかけられた!
「栃木放送の阿久津さんですね? 隆さまですね? ・・・・」
そのご婦人は いつも私の放送を聴いてくださっている 栃木市在住のリスナーさんだった!
市川九團次さんの お母様と お友達なのだそうだ!!
人生は 人と人との出会いと別れで構成されているそうだが 正に不思議な出会いであった!
九團次ファンから贈られた花でいっぱいのロビーで 私も見得を切って戯れた
若い頃 私は 国立劇場の歌舞伎俳優研修生の募集要項を取り寄せた事があった ・・・・
もう遅い ・・・・