「奈佐原文楽」を鑑賞
鹿沼市民文化センターで 「奈佐原文楽」を 鑑賞した
鹿沼市奈佐原地区は 江戸時代に宿場町として栄え 旅芸人の往来などの影響もあって 文化年間には 人形芝居が始まったと伝え聞く
その後 様々な変遷を経て 現在も 「奈佐原文楽保存会」などによって 継承されていて 栃木県無形民俗文化財 栃木県有形重要文化財 国選択民俗文化財に 指定されている
久々の公演と言うこともあって 鹿沼市内外からの客で ホールは満席だった
演目は 時代もので馴染みの「生写朝顔話」から 「宿屋の段」と「大井川の段」
物語の詳細は略するが 家老の娘の「深雪」が 蛍狩りで出会った恋人 「阿曽次郎」を探して家を出て 盲目の門付け芸人「朝顔」となり 恋人を探して流浪する すれ違い続きの恋物語
写真撮影が可能だったので スマホで撮った
東海道島田宿で 「阿曽次郎」は 「朝顔」と言う芸人は 「深雪」であることを確認するが 周囲の者がいるため 詳細を話さない
「朝顔」は盲目で 「阿曽次郎」を確認できない
「阿曽次郎」は 出立の前に もう一度 「朝顔」に逢いたかったが すれ違いで逢えず 言付けを頼んで 旅立つ
「阿曽次郎」だったことを知った「朝顔」つまり「深雪」は 取り乱して 大雨の中 追いかける
「深雪」が 大井川に 着いたときには 「阿曽次郎」は 既に 川を渡った後だった
川を渡って追いかけたいが 大雨の悪天候で 大井川は川止めとなっていた
またもや すれ違い続きで 二人は逢えない
さぁ この後 二人の運命や いかに・・・・
上演後の舞台挨拶に 保存会などの皆さまの情熱を 強く感じた
今回 浄瑠璃が録音だった
できるなら 次回は 生演奏の「太夫」と「三味線」による浄瑠璃語りと「人形遣い」で 上演したいと話していたが 保存会の諸事情もあることであろう
継続の為には 様々な支援が必要である