ジャンボ絵手紙 「都忘れ」
先日 リスナーさんから 「蝋梅」の大型の絵手紙を いただいたのに続き
昨日 「都忘れ」をモチーフにした 大型絵手紙を 送ってくださった
『 「都忘れ」が好きという隆さまに 主人が 今度は 「都忘れ」のジャンボ絵手紙を描いて贈ろう と言って描きあげました』
と 奥様が 達筆な文字で書いた 手紙が封入されていた
仲の良い ご夫婦の生活ぶりが うかがえる
そうなのである 私は 派手さのない質素な花でありながらも 健気な美しさを持つ「都忘れ」の情緒が 好きなのだ
名前の「みやこ・わすれ」の響きも 果たせなかった大きな夢を捨て 東京から地元へ戻った私の 決意の象徴でもあるような気がして 愛おしいのだ
我が家の庭には やはり リスナーさんから戴いた「都忘れ」が 植え込んである
物事の謂れには 諸説あるが・・・・
「天皇家」の紋である「菊花紋」は 「天台宗」の祖師である「最澄」が 天皇に献上した 比叡山に咲く「叡山菊」が元になっているという
天台宗の紋も 菊花紋だ
その「叡山菊」の別名が 「都忘れ」なのだという
「都忘れ」の呼び名は
「承久の乱」に敗北し 隠岐の島に島流しになった「後鳥羽上皇」の第三子である「順徳天皇」が 佐渡ヶ島へ島流しになり
この地の野菊を見て 遠く離れた父と都を想い 詠んだ歌
「いかにして 契りおきけむ 白菊を 都忘れと 名づくるも憂し」に 由来するという
重ねて記すが 物事の謂れには 諸説ある
だが これほどにまでに扱われている「都忘れ」は 素朴で質素な花でありながらも 人の心を動かす魅力を 秘めている
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