久々の歌舞伎座
久々に 歌舞伎座へ行った
若い頃は 一幕見専門で 歌舞伎を観に 足繁く通ったものだが 新しい歌舞伎座に立て替えられてから 今回が初めてだ
「十八世 中村勘三郎 十三回忌追善 猿若祭二月大歌舞伎」 昼の部を観た
三演目とも 過去に 別の俳優で演じられたものを観ているので 筋書きも熟知していて 理解に苦労することはなかったが
昨夜の東京散策の疲れが出たか 最初の演目「新版歌祭文(しんぱんうたざいもん) 野崎村」で 少し居眠りをした気がする
狂言から題材をとった松羽目もの「釣女(つりおんな)」は お馴染みの ユーモアあふれる舞踊劇
昼の部のメイン「籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)」は 華やかな吉原を舞台に繰り広げられる 人間模様というか 吉原で起こった 花魁殺人事件だ
下野の国佐野の絹商人 「次郎左衛門(中村勘九郎)」が 吉原で見た豪華絢爛な「八ッ橋(中村七之助)」の花魁道中で 八ッ橋に一目惚れしてしまう
次郎左衛門は 八ッ橋を 身請けしようとするが 結末は 名刀「籠釣瓶」で 花魁殺人事件になってしまう悲恋もの
「勘九郎」「七之助」兄弟が 熱演している
江戸時代中期に 吉原で 実際に起きた事件をもとに書かれた 世話物の傑作だ
内情を知らない田舎者の 純で一途な男「次郎左衛門」に 同情する
« NHK歌コン | トップページ | 日光紅葉座・支配人 松本早奈英さん »
コメント