隈取Tシャツ
「隆さま劇場」 今日は 高校野球中継のため 午後3時開始の短縮放送となった
番組ディレクターの「杉山茂」さんから Tシャツをいただいた
一緒に仕事をするようになって 一年以上になると 私の趣味趣向を感じ取ってくださったようで 「阿久津さん いいものを見つけました」と 「ユニクロ」のネットショップで買い求めてくださった
感謝!
このTシャツは 「十三代目 市川團十郎 白猿」襲名披露記念として 「ユニクロ」と「松竹」が企画制作したもので プリント模様は 歌舞伎の「隈取」
市川團十郎さんが演じた「壽三升景清(ことほいで みます かげきよ)」の隈取を 演じ終えて 布に押し当てて写し取った「押隈」だそうだ
私の浅識で どこまで正確かは 自信がないが
「隈取」の化粧法は 大胆で力強い「荒事」という様式を生み出した「初代 市川團十郎」が始めたと伝えられていて
「赤い隈(紅隈)」は 善人・勇気・若さなどを象徴し 「青い隈(藍隈)」は 悪人・怨霊などを 表現するそうだ
平家の侍である「景清」は 戦いに敗れるが 闇の影がある人物ゆえに 正義を現わす「赤い隈」に 多少「青い隈」を交えた「隈取」になっているようである
私がバッグに付けている「歌舞伎根付」は 「矢の根」と「忠信」
「矢の根」は 敵討ちがテーマの「曽我物語」の主人公「曽我十郎・五郎」兄弟のうち 弟の「曽我五郎」にスポットをあてた演目で 親の仇討ちのため 大きな「矢の根」を研いで 準備を進めるというストーリー
二代目 市川團十郎が 初演した「荒事」の芝居だ
「矢の根」の隈取は 激しい怒りを顕わにし 超人的な勇者を表現する「赤い隈」を 顔全体に 何本も跳ね上げるように取るので 特に「筋隈」というそうだ
最近 歌舞伎界の話題が 多く報道されていて
「市川猿之助」さんの件に心を痛めたり それに伴う「澤瀉屋」の今後を慮ったりしているが 若手の俳優が 新たな企画を発表するなどのニュースには 希望が持てる
久しぶりに 芝居見物に 劇場巡りをしようかと計画している
« ミョウガ | トップページ | 暑さに強い キバナコスモス »
コメント