« 花尽くし | トップページ | おひな様 »

2022年3月 1日 (火)

春夜

1_20220213011001

今日から弥生三月

満開の梅に 満月 そして水紋が描かれた グリーティングカードが届いた

開いたら 「蘇軾」が詠んだ七言絶句「春夜」が 書いてある なんと風流な事かと 言葉を失って眺め入った

2_20220213011001

「春宵一刻値千金」は あまりにも有名な語句だが ここに出てくる「花」は「梅」だったのだと再認識した

改めて 七言絶句「春夜」を 学習しなおした

 

起句 「春宵一刻値千金」 春の宵の ひと時は 千金の価値がある

承句 「花有清香月有陰」 花は清々しい香りにつつまれ 月は朧げに陰って光りもやわらかい

転句 「歌管楼台声細細」 歌や管弦が賑やかに響いていた楼台も すっかり静まり返って

結句 「鞦韆院落夜沈沈」 ブランコがある中庭に 夜が静かに更けていく

 

なぁ~るほど!

しかし なぜ ブランコ(鞦韆)が 出てくるの?

 

私たちがイメージするブランコとは違っていた!

紫や緑の綱を吊るして 若い宮女が乗って遊ぶ性具だったという 

遊んでいるうちに 裾から足が見えたりして 運が良ければ 皇帝から 夜伽に呼ばれることがあったそうだ

男と女のラブゲームの道具だったんだ!

賑やかなパーティーが終わった後の 誰も乗っていないブランコが 象徴的だ!

静かに夜が更けていく 祭の後の静けさなのだ

 

なぁ~るほど!

 

我が家にも梅の木がある 白梅はまだだが 紅梅が咲き始めた 

お月さまは 3日が新月で 18日が満月だ

カラオケはないけど ピアノも三味線もある

酒は酒屋にある 肴は私が作る

「春夜」の情景のロケーションは整っている

盛大に宴会を開こうか! 

なんならブランコも作っちゃうよ!

« 花尽くし | トップページ | おひな様 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 花尽くし | トップページ | おひな様 »