春夜
今日から弥生三月
満開の梅に 満月 そして水紋が描かれた グリーティングカードが届いた
開いたら 「蘇軾」が詠んだ七言絶句「春夜」が 書いてある なんと風流な事かと 言葉を失って眺め入った
「春宵一刻値千金」は あまりにも有名な語句だが ここに出てくる「花」は「梅」だったのだと再認識した
改めて 七言絶句「春夜」を 学習しなおした
起句 「春宵一刻値千金」 春の宵の ひと時は 千金の価値がある
承句 「花有清香月有陰」 花は清々しい香りにつつまれ 月は朧げに陰って光りもやわらかい
転句 「歌管楼台声細細」 歌や管弦が賑やかに響いていた楼台も すっかり静まり返って
結句 「鞦韆院落夜沈沈」 ブランコがある中庭に 夜が静かに更けていく
なぁ~るほど!
しかし なぜ ブランコ(鞦韆)が 出てくるの?
私たちがイメージするブランコとは違っていた!
紫や緑の綱を吊るして 若い宮女が乗って遊ぶ性具だったという
遊んでいるうちに 裾から足が見えたりして 運が良ければ 皇帝から 夜伽に呼ばれることがあったそうだ
男と女のラブゲームの道具だったんだ!
賑やかなパーティーが終わった後の 誰も乗っていないブランコが 象徴的だ!
静かに夜が更けていく 祭の後の静けさなのだ
なぁ~るほど!
我が家にも梅の木がある 白梅はまだだが 紅梅が咲き始めた
お月さまは 3日が新月で 18日が満月だ
カラオケはないけど ピアノも三味線もある
酒は酒屋にある 肴は私が作る
「春夜」の情景のロケーションは整っている
盛大に宴会を開こうか!
なんならブランコも作っちゃうよ!
コメント