生姜を栽培をしている 芳賀町の方から コンテナに入った大量の 根ショウガをいただいた
生姜は 一見 グロテスクな形をしていて まるで 古墳の発掘作業で出現した土偶や埴輪のようだ
ありがたく戴いたものの 正直のところ 困惑するばかりで 数日 そのまま 放置状態にしていたが なんとかしないと くださった方に申し訳ないと発起して 調理を試みた
まず 「生姜の佃煮」を作ることにした
先日 遠方に住む友人が送ってくれた 鹿児島県の喜界島のサトウキビで作った「島ザラメ」を ドバっと入れて 醤油をじゅばじゅばっと入れて こってりとした甘辛い味に煮詰めた
弱火で コトコトと 長時間 煮詰めていると 生姜のいい香りが 台所に充満し アジアンテイストのレストランの雰囲気になった
煮詰めながら 煮汁の味見をすると 生姜のエキスが喉に沁みわたり ゴホン!ゴホン!ハクション!と むせ返った
どれほど 煮詰めたらいいものかと迷いながら 焦がさぬように 火の調節をした こってりとした味が付き 色良く照りが出てきたので 火を止めて 暫らく放置して味を沁みこませてから 最後の味見をすると
いいねぇ!! いい味だ!!
我ながら感心して 声に出して「おいしい!」と 叫んだら また生姜のエキスが喉に沁みて ゴホン! ゴホン! ハックション!
弁当箱くらいの器に 生姜の佃煮を詰めた 偶然だろうが 予想外に 品よく調理できたことに自己満足をして ほくそえんだ
まだまだ 根ショウガがあるので また佃煮を作ろうと思う
なんせ コンテナいっぱいの根ショウガだから 佃煮を作ったくらいでは 消費しきれない どうしよう?
そうだ 生姜酒を造ってみよう!
梅酒など果実酒造りのシーズンではないので ホワイトリカーや氷砂糖など 近くのスーパーに置いてない 業務スーパーにあるかもしれないと予測して訪ねると 予想通り 陳列されていたので 買い求めてきた
今夜は 生姜を切って 生姜酒を仕込むことにしよう 生姜の香り漂う酒が飲めるようになるのは 一年後だそうだ しばらく お預けだが 楽しみだ
生姜酒は 冬の季語になっている 喉にピリピリ沁みて風邪の予防になるとか 身体を温めてくれるとかの意味合いで 詠みこまれることが多いようだ
生姜酒を造っても まだまだ 根ショウガがある 次は何にしようかと思案中だ