日本初の春画展
日本で初の春画展開催のニュースを聴いてから 行こう行こうと思っていた やっと 今日 観てきた
春画展開催に多くの美術館が躊躇したそうだが ここ「永青文庫」が快く引き受けたそうだ
永青文庫は 細川家に伝来する文化財を 後世に伝える目的で 1950年に設立されたそうだ
広大な細川家の屋敷跡の隅にあり 現在は 元首相の細川護熙氏が理事長を務めている
入口看板の「春画」の文字は 細川護熙氏の文字だそうだ
想定外の入場者だそうで 広くない永青文庫は 連日大混雑のようだ
平安時代からある春画の始まりは「肉筆」だったそうだが
江戸時代になると「版画」技術が発達し 春画も浮世絵版画とともに 量産されるようになり
男女の大胆な交合図は 庶民から大名まで 幅広く愛好されたそうだ
享保の改革で 好色本類の出版が禁止されてから 春画は地下出版として制作販売されて発展する
携帯に便利な小さいサイズの「豆判」春画も 文政期から作られるようになったそうだ
肉筆 版画 豆判など 100点以上が展示されている
春画は 日本の長い歴史の中に 人々の中に息づいてきたようだ
私は 21歳の頃
歌舞伎俳優の故・五代目澤村鐡之助さん(坂東佳秀を名乗っていた頃)から
豆判春画を たくさん見せていただいた事がある アクロバティックでデフォルメされた男女の交合図は
当時 グロテスクで どこかコミカルさも感じていた
今回の展示に 錦絵の鈴木春信の春画もあった 鈴木春信独特のラインとタッチは柔らかい
春信の春画を見ながら 町田佳声作曲の新邦楽「春信幻想曲」を口ずさんでいた
春信幻想曲は 春信の錦絵「笠森おせん」がテーマで 幻想的な舞踊にも振りつけられている
グッズ売り場も大混雑 ポストカードやトランクス ベッドカバーや座布団などを求めて レジは長い列
私は 手ぬぐいと 今回の春画展全出品作品が網羅されている「春画展図録」を買い求めた
この春画展図録は保存ものですね
阿久津さんのblogに、バリちゃんのお名前…
懐かしくなりました。
投稿: さにぼー | 2015年12月16日 (水) 23時31分
芸術の冬(秋??)を満喫なされたようですね!
私も行きたいと思っていたのですが・・・ 展覧会の雰囲気を感じることが出来ました。
有難うございました
投稿: Baliちゃん | 2015年12月16日 (水) 11時09分