「挂甲の武人」と「踊る埴輪」の ふるさと
「埴輪のふるさと」を訪ねる 「小さな旅」をした
お誘いを受け 軽い気持ちで参加したはずが 文化的衝撃を受ける「大きな旅」になった
最初に訪ねたのは
去年 東京国立博物館で開催された ≪挂甲の武人 国宝指定50周年記念特別展 「はにわ」≫で 五兄弟が揃った「武人」のふるさと
「挂甲の武人」五兄弟 誕生の地 群馬県太田市の「駒形神社埴輪窯跡」
この奥に 埴輪を焼く「埴輪窯」があったそうだ
「小さな旅」仲間は 放送制作プロデューサーの「杉山茂」さんと フリーアナウンサーの「野澤朋代」さん
そして 「小さな旅」の企画者 「古墳にコーフン協会」栃木県支部長の 「亀和田聡」さんの解説付き
神社の左側 生い茂る樹木の奥に 「埴輪窯」が2基 設営されていて 五兄弟とも 日時は違えども ここで誕生したそうだ
「埴輪窯」では 多くの埴輪が 製作されていて 周辺には 埴輪置き場があったようだ
歩きながら 地面を掘り返すと 埴輪の破片などを 容易に 見つけることができた
国宝に指定されている 東京国立博物館所蔵の「挂甲の武人」は
子どもの頃 妹と一緒に 映画館で観た 大映特撮映画「大魔神」のモデルだったと聞いたことがあり 「大魔神の故郷」という認識も持った
「挂甲の武人」五兄弟のうち 群馬県伊勢崎市の「相川考古館」が所蔵する武人が出土したという 群馬県太田市の「成塚稲荷神社古墳)」へ移動した
「前方後円墳」だが 古墳の形は完全ではない
別の古墳から出土した説もあるそうだが レプリカが建立されていて 感激した
愛しの武人様!! 抱きついてしまった
次に 訪ねたのは
大胆なデフォルメで 独特の表情に 親しみがあり 知名度が高い 「踊る埴輪」のふるさと
埼玉県熊谷市の「野原古墳群」
画像は 東京国立博物館で撮影した実物だが ここ「野原古墳群」で出土したそうだ
「踊る埴輪 この地に出土する」という碑とともに モニュメントが建立されている
感激のあまり モニュメントとともに 踊るポーズをとった
「小さな旅」ダンシングチームの ショータイムになった
お道化た表情と 手振りから 「踊る埴輪」として あまりにも有名だが 手綱を持って馬を引く「馬飼」を表現している説もある
髪型(みずら)から推察するに 身長が低いほうが男性で 高いほうが女性という説もある
いずれにしても モニュメントとは言え 「踊る埴輪」との 嬉しい対面である
「挂甲の武人」のふるさと 「踊る埴輪」のふるさとを訪ねる 「小さな旅」は 古への想いが膨らんで 現実を すっかり 忘れてしまっていた
夢うつつに まぼろしの世界が 広がってゆく・・・・